こちらのブログにお越しいただいているみなさまならきっと馴染みのある”ROCKERS”(ロッカーズ)という言葉。
かつて、そのように呼ばれる人たちがACE CAFE LONDONにいたわけなのですが、どこから来たどんな人たちだったか、ご存知でしょうか?
今回はROCKERSと呼ばれた若者達について、ちょっと触れてみようと思います。
ときはさかのぼって1950年代。イギリスでは社会情勢の煽りを受けて、職に就けない若者が溢れました。
彼らは反大勢をかかげて、生き方を模索するように様々なカルチャーに手を出します。
そのひとつであり、彼らの多くが情熱を傾けた乗り物がオートバイでした。
そして、溜まり場となったカフェの中でも唯一の24時間営業だったACE CAFE LONDONに、たくさんのライダーが集まるようになりました。
情熱のやり場を求めるように、彼らはジュークボックスにコインを入れてその音楽が終わるまでに誰が一番早く戻ってこられるかを競う公道レースをするようになり、”TON-UP BOYS”(タンナップボーイズ)と呼ばれるようになりました。”TON-UP”とは「時速100マイルを超えて走れ」という意味…ということは、以前カフェレーサーのお話のときにもご紹介しました。
そのころ、アメリカではアメリカンアウトローを描いた「乱暴者(あばれもの)」(邦題:「The Wild One」)という映画が大ヒット!イギリスでは若者への悪影響を懸念して10年間公開が禁止されたのですが、主演のマーロン・ブランドが魅せるブラックレザージャケット・ジーンズ・ブーツ姿は、瞬く間にタンナップボーイズたちの間で話題に! そして、ロックンロールに夢中だった彼らは、「ROCKERS」の白い文字にACE CAFEのワッペン、ピンバッチや鋲などでギラギラに装飾したジャケットをこぞって着るようになり、社会からも「ロッカーズ」と呼ばれるようになって…。つまり、タンナップボーイズ&ガールズをさらに過激にバージョンアップさせた若者たちの総称が”ROCKERS”なのです!
その後、モッズの台頭や彼らとの対立を経て影を薄めて行くロッカーズなのですが、50年余りが経った今日でもロックンロールやバイク、ファッションと言った、彼らが愛した”魂”が一部かもしれないが、確かに根付いているな…なんて考えさせられました。
そんな”ROCKERS”のアイテムはこちらから。
以上、一部個人的な解釈も含まれてますが・・・
今日は歴史のお話でした!